三沢航空科学館~歴史的技術資料を訪ねて(1)

どうも、突然のビッグニュースに驚いたyasudaspeedです。

 猫を飼い始めたのに、気が付くと猫じゃない何かの生物を2匹も飼っているmugumoguさんが、3匹目の猫を家族に迎えられました。

今のところ子猫の姿をしていますが、やはり先輩達に続いてタヌキやワラビーのような生き物に成長するのでしょうか?

今後が楽しみですね(^_^)

さて、軽くディスってませんよ!と断らないといけない人はともかく、本題。

 

 

先月計画して一度実行したものの途中でとん挫した、日帰りプチツーのリベンジです。

前回、

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(カメラは見ず、すべてブラインドタッチのみ)

陸奥湾を見て、市内でラーメンを食べてきただけで終わりました。

久栗坂を下って陸奥湾が見える瞬間って、何かテンション上がりますよね。

また同じルートでは芸がないので、

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紅葉の始まった八甲田ルートを選択。

「えっ?BP5のエンジンで山越えて大丈夫?」と心配してくれたそこのアナタ、

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いつもご愛読ありがとうございます。

ちゃんとクーラントの減り方はチェックしていますので、大丈夫です。

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ペースは遅いですが、快晴の田代平を気持ちよく進みます。

もうこの上に車道はない(登山道のみ)抜けのよい景色を楽しみながら、

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十和田方面へ抜けると、ようやくリミッター解除。

2.0Lターボの手綱を少し緩めて、好きなように走らせてあげます。

快晴、牧場、オープンロード…一言で言うと、最高です。

 十和田市で昼食を挟みながら、

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十ウン年ぶりに、三沢駅前を通過しました。

私が知っているのは昭和の風情が残る駅でしたが、モダンにリニューアルされてる!

画像右側の階段に、かろうじて当時の面影が残っています。

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青森県立三沢航空科学館へ到着。

なぜ三沢市に航空科学館があるかというと、1931年、ミス・ビードル号が三沢市淋代海岸から、米国ワシントン州ウェナッチ市まで世界初の太平洋無着陸横断飛行に成功したことが発端です。

行こうと思えば日帰りできる地元民あるあるで、今回初訪問。

十和田湖から引き揚げられた旧日本軍の練習機の展示が終わるのをローカルニュースで聞き、駆け込みです。

なお、yasudaspeedは戦争自体がこの世界からなくなってほしいと願う非戦派です。

特に軍や兵器に詳しくないですし、兵器の進化を称賛することはありません。

ただ、今回は貴重な歴史的技術資料をこの目で見られる、数少ない機会。

技術者として、これを逃す訳にはいかないのです。

アンタ、技術者だったんかい!というツッコミはさておき(笑)、

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特別展の撮影と掲載の許可も壁に貼られていましたので、

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まずは零戦52型から。

この機体の特長として、

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沈頭鋲が挙げられます。

いわゆるリベット止めなのですが、空気抵抗を少しでも減らすため、母材より少しリベットの頭を沈められているのです。

速度と燃費(=航続距離)を稼ぐには有効ですが、手作業で1機あたり何千発…気が遠くなりそうです。

撮影時は妙に打点が多いな…というくらいの感覚だったのですが、帰ってきて調べたらモノコック(応力外皮構造)だったということで、納得。

機体の設計は三菱重工業ですが、

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栄エンジンは中島飛行機(のちのスバル)製で、機体も含め同社でもライセンス生産されていたようです。

C#9AにEJ20を積んで太田工場でOEM生産みたいな感じで、なかなか面白い話。

星型エンジンの実物を見るのは初めてですが、何故か予備知識がありました。

出力向上のため排気量を増やしたいものの、当時の技術では軸方向に長いクランクシャフトが作れなかったため、シリンダーを星型配置にしたそうです。

振動を抑える点火順序とするため、基本は奇数気筒で720度クランク。

メインとなるコンロッドは1本で、そのビッグエンドにサブロッドが付くため、メインロッドの気筒以外は微妙にバルブや点火のタイミングをずらさないといけません。

栄エンジンの場合7気筒×2列の14気筒なので、360度クランクなのでしょうか?

しかも冷却する空気を流すために、後方シリンダーは0.5気筒分ずれています。

点火時期やバルタイを考えると、頭が痛くなる(笑)

更にOHVの駆動や潤滑、下向きのシリンダーヘッドからのオイル回収まで考えると、ウェットサンプのV12DOHCエンジンが極めてシンプルに思えてきます。

 

とりあえず、今日のところはこの辺で。

(次回、1回飛ばした小ネタ集か、航空科学館の続き)